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角膜(黒目)の病気

角膜(黒目)の役割

角膜(黒目)の役割角膜とは一般的に黒目と言われている器官です。サイズは直径1.2cm、厚さ0.5mm程度で、主な役割はものを見る際のレンズ機能や、細菌やウイルスなどの異物の混入を防ぐバリア機能になります。


角膜が傷付くとどうなるのか?

角膜は非常に繊細なレンズであるため、微細な傷が付いただけでも視力低下や目の疲れ、目のかすみ、光をまぶしく感じるなどの様々な視覚障害を引き起こします。角膜の知覚は皮膚の約400倍といわれており、小さな傷であっても、目が開けられない程の激痛を伴います。
また、角膜は異物が目の中に侵入するのを防ぐバリア機能も担っているため、傷が付くとその部分から細菌やウイルスが侵入して感染症を引き起こす恐れもあります。

角膜炎

角膜炎とは、角膜に何らかの障害が起きた際に細菌やウイルスが侵入して炎症を引き起こす感染症です。主な症状は目の痛みや充血などで、進行すると角膜表面に潰瘍を形成することもあります。
検査では、医師が細隙灯顕微鏡を使用して角膜の詳しい状態を調べます。
主な治療は抗生物質や抗ウィルス薬の点眼となりますが、症状が重篤化している場合には炎症が収まっても角膜混濁が残ってしまうため、角膜移植が必要になるケースもあります。

角膜炎の症状

主な症状は、目の痛みや目のゴロゴロとした違和感、充血、光をまぶしく感じる、角膜が濁る、視力低下などが挙げられます。

角膜炎の原因

角膜炎は角膜に細菌やウイルスが侵入することで引き起こされる感染症です。主な細菌は黄色ブドウ球菌や緑膿菌、肺炎球菌などで、ウイルスの場合ではヘルペスウイルスが挙げられます。また、コンタクトレンズが原因の場合は真菌(カビ)やアカントアメーバなどが原因になることもあります。

角膜炎の治療

角膜炎の治療は、原因となっている細菌やウイルスの除去と、角膜炎を引き起こすきっかけとなった生活習慣や病気の改善が中心となります。
細菌やウイルスの除去には抗菌薬を使用します。コンタクトレンズの不適切な使用が原因の場合には、コンタクトレンズやコンタクトケースを交換する必要があります。また、ドライアイや逆さまつ毛などの病気が原因の場合には、それら原因疾患の治療を行って再発を防止します。

水疱性角膜症

水疱性角膜症とは、角膜の中の水分量を適切にコントロールする角膜内皮細胞が減少することで、角膜の水分量が増加し浮腫をおこして角膜が白く混濁する病気です。

水疱性角膜症の症状

水疱性角膜症によって角膜の水分量が上昇すると、角膜上皮や角膜実質に浮腫が生じて視力が低下します。また、角膜表面に水疱が形成され、水疱が破れると目の痛みを引き起こします。

水疱性角膜症の原因

主な原因は、白内障手術やレーザー虹彩切開術などの目の手術の影響やコンタクトレンズの不適切な使用、外傷、ウィルス感染による角膜内皮炎などが挙げられます。

水疱性角膜症の治療

症状が軽度の場合には、高張食塩水の点眼薬・軟膏薬などの薬物療法や治療用コンタクトレンズなどを使用して症状の改善を図ります。
一方、角膜内皮細胞は一度減少すると二度と増殖しないため、症状が重度の場合には角膜移植手術が検討されます。角膜の移植は、角膜全層を移植する全層角膜移植と、角膜内皮のみを移植する角膜内皮移植の2種類があり、病状の進行度合いに合わせて選択します。

円錐角膜

円錐角膜とは、目を擦ってしまう習慣や遺伝子疾患などによって角膜が薄く脆弱になり円錐状に隆起する病気です。一般的に思春期〜20代前半に多く見られ、30歳を超えると進行はゆっくりになります。
円錐角膜を発症すると角膜が歪むことで強い乱視や視力低下などの症状を引き起こします。角膜が薄くなりすぎると、急性水腫といって突然角膜が白く濁ってしまう場合もあります。また、両目同時に発症することが多く、左右の目で進行のスピードに差があることも特徴です。

円錐角膜の症状

円錐角膜は、角膜が薄くなった部分が眼圧によって前方に押し出されることで発症します。初期の段階では通常の乱視と類似した症状のため見逃されてしまうケースもあります、ある程度進行すると不正乱視が強くなってしまい、メガネでは視力矯正が困難となり、ハードコンタクトレンズの装用が必要になります。さらに進行すると、角膜の隆起が強まり一般的なコンタクトレンズの装用が困難になります。また、隆起した部分がコンタクトレンズと擦れることで、激しい目の痛みを伴うようになります。
円錐角膜は長期間放置するとコンタクトレンズの装用が不可能になる程病状が悪化し、最終的には薄くなった角膜が突然白く濁ってしまう急性水腫という状態になり、突然視力が低下します。この段階まで進行すると角膜移植手術を行う必要があるため、早期発見・予防治療を行うことが重要です。

円錐角膜の原因

円錐角膜の原因はまだはっきりとは明らかになってはいませんが、元々遺伝的素因のある人(ダウン症やエーラス・ダンロス症候群)やアトピー性皮膚炎、目を頻繁に擦る習慣によって引き起こされると考えられています。

円錐角膜の治療

円錐角膜の治療は、初期〜中期の段階ではハードコンタクトレンズを装用して屈折矯正し、経過観察します。しかし、病状が進行して重度になると一般的なコンタクトレンズの装用が難しくなるため、円錐角膜用の特殊なコンタクトレンズの使用が必要になります。
さらに進行して、急性水腫となり角膜が混濁してしまった場合は角膜移植手術が検討されます。
また角膜クロスリンキングといって、特殊な薬剤と紫外線照射を用いる新しい治療方法もあります。角膜クロスリンキングで角膜を固く変化させることで、円錐角膜の進行を抑制したり、角膜の形状を少し改善させる効果があります。こちらの治療法は自費診療となります。

点状表層角膜症

点状表層角膜症とは、上皮・実質・内皮で構成されている角膜の最も表面の層である上皮に微細な点状の傷が生じる病気です。

点状表層角膜症の症状

  • 異物感(目がゴロゴロする)
  • 眼痛、視力低下、充血など

点状表層角膜症の原因

  • ドライアイ
  • コンタクトレンズによる角膜障害
  • 感染や免疫反応など
  • 外傷や異物、強い紫外線の障害(電気性眼炎:溶接作業や雪目)
  • 点眼薬に含まれる防腐剤(ベンザルコニウム)

点状表層角膜症の治療

点状表層角膜症の治療は、原因を取り除く処置が中心となります。コンタクトレンズの不適切使用が原因の場合には、使用を中止して点眼治療を行います。ドライアイが原因の場合には、ヒアルロン酸や人工涙液の点眼治療を行います。薬剤の影響による場合には、使用を中止します。
その他では、症状に応じて抗生物質やステロイドの点眼治療や眼軟膏による治療を行うこともあります。

角膜びらん

角膜びらんとは、上皮・実質・内皮で構成されている角膜の最も表面の層である角膜上皮が剥がれている状態です。目に何かが当たって発症する事が多く、症状は点状表層角膜症と同じですが、角膜びらんの方が傷の面積が大きいため症状がより強く現れます。

角膜びらんの症状

角膜びらんの原因

角膜びらんを引き起こす主な原因は、コンタクトレンズの不適切使用やドライアイ、木の枝や指による外傷などが挙げられます。

角膜びらんの治療

目を動かした際の角膜とまぶたが擦れて生じる激しい痛みを緩和するために眼軟膏を角膜の上に塗布します。角膜上皮が徐々に修復されていくにつれて、痛みなどの症状も和らいでいきます。
また、角膜びらんは再発を繰り返す恐れがあるため、再発予防策として角膜保護用の治療用コンタクトレンズや人口涙液などの点眼薬を使用することもあります。

角膜潰瘍

角膜潰瘍とは、上皮・実質・内皮で構成されている角膜の上皮と実質に障害が生じている状態です。角膜は最も表面にある上皮によって保護されていますが、何らかの原因によって障害が実質にまで及ぶと、角膜潰瘍の診断となります。
また、角膜潰瘍は進行すると角膜表面に穴が空く角膜裂孔を合併する恐れがあるため、注意が必要です。
治療では、角膜潰瘍を引き起こしている原因を特定し、原因に応じた治療法を検討します。また、症状が重篤化している場合には角膜移植手術を検討することもあります。

角膜潰瘍の症状

角膜潰瘍の主な症状は以下となります。ただし、これら症状は病状の進行とともに徐々に強くなっていきます。

角膜潰瘍の原因

角膜潰瘍の主な原因は、大きく細菌感染によるものとそれ以外のものの2種類に分類されます。通常、目は上皮によって細菌の侵入を防いでいますが、コンタクトレンズの不適切な使用や外傷などによって角膜が傷付くと、その傷に細菌が感染して角膜潰瘍を引き起こします。
細菌感染以外では免疫機能が原因であることが多く、膠原病やリウマチの罹患者が合併するケースが多く見られます。

角膜潰瘍の治療

角膜潰瘍の場合、頻繁に点眼薬による治療を行う必要があります。使用する薬は抗菌薬や抗ウイルス薬、抗真菌薬などの抗生物質で、症状が重度の場合では1時間に1回の頻度で点眼を行う必要があります。


その他、角膜の病気

コンタクトレンズによる角膜障害

コンタクトレンズによる角膜障害コンタクトレンズを適切に使用しないと、角膜に障害が生じる恐れがあります。

コンタクトレンズによる角膜障害の症状

  • 目にゴロゴロとした異物感がある
  • 目が痛い
  • 目が充血する
  • 視界がぼやけて見える
  • 光をまぶしく感じる
  • 視力が低下している
  • 目やにが多く出る

など

コンタクトレンズによる角膜障害の原因

  • 長時間装用し続けるなどの不適切な使用によって、角膜が酸素不足に陥る
  • コンタクトレンズそのものによって角膜に傷が付く
  • 不衛生な管理によってレンズに付着した微生物などが角膜に侵入・感染する
  • 長期間装用し続けることで角膜が慢性的な酸素不足に陥り、結膜から血管が進入したり角膜内皮細胞が減少するなどの症状を起こす

コンタクトレンズによる角膜障害の治療

原因となっているコンタクトレンズの使用を中止し、その後症状の程度に応じて治療法を検討します。
軽度な場合では点眼による薬物療法で改善することが多いですが、中にはその後侵入した細菌やウイルスが再度増殖して再発を繰り返すケースもあります。また、重度の場合には視覚障害が残ったり失明に至るケースもあるため、気になる症状が現れた際にはできるだけ早めに眼科を受診して早期治療に努めることが重要です。

薬剤による角膜障害

薬剤の影響で角膜に障害が生じることもあります。

薬剤による角膜障害の原因

  • 点眼液に含まれる防腐剤などの添加物
  • 重度のドライアイにより点眼薬が角膜表面に残留
  • 緑内障の治療の際に使用する点眼薬
  • 糖尿病によって角膜が治癒しにくい

など

薬剤による角膜障害の治療

点眼薬に含まれる防腐剤などの添加物が目に残留すると、角膜障害を引き起こすことがあります。そのため、点眼薬の乱用は避け、医師の指示に従って適切に使用することが大切です。

乾性角結膜炎(ドライアイ)

乾燥性角結膜炎とは、目の白目部分を覆っている結膜と、黒目部分を覆っている角膜が慢性的に乾燥して炎症を起こす病気です。

乾性角結膜炎の症状

  • 目が痛い
  • 目がつっぱるような感じがある
  • 目の奥に圧迫感が生じる
  • 目がゴロゴロするなどの違和感・異物感が生じる
  • 熱感を伴う痒みが生じる

乾性角結膜炎の原因

  • 涙の分泌量の低下(シェーグレン症候群など)
  • 涙が短時間で蒸発する

乾性角結膜炎の治療

主な治療法は点眼薬による薬物療法になります。ドライアイを発症している場合には、目の水分を補充・維持したり涙の量を増やす効果が期待できる点眼薬を使用します。これら点眼治療を行っても十分な改善効果が見られない場合には、涙点プラグによって涙の排出口である涙点を塞ぎ、涙の量を維持する治療を検討することもあります。

足利ばんどう眼科クリニック