左右の視力が違う（ガチャ目）

視力の左右差には許容範囲があります

視力に多少の左右差があっても、視力の良い目の方が悪い方の目を補うように脳が処理を行うため、特に問題はありません。
しかし、左右の目の度数の差が2.00Ｄ（ディオプトリー）という数値を超えると、脳が処理できる限界値を超え、目や身体に様々な不調が生じるようになります。
視力の左右差が2.00Ｄを超えている状態を不同視と言い、不同視があると眼鏡で完全矯正をしたときに、左右で見たものの大きさが異なって見えてしまう不等像視が出現するため、眼鏡を日常生活で使用することが困難になってします。不同視の場合には眼鏡を作製する際に両目での見え方のバランスを考慮して眼鏡の度数を決める必要があるため、一度眼科にて検査をしてもらうことを推奨しています。
また、バランスを考慮した眼鏡では満足な視力を得る事が難しい場合は、コンタクトレンズの使用を検討する必要があります。

左右の視力が違うとき生じる主な症状

以下は、視力に左右差がある際に引き起こされる主な症状です。
これら症状が見られる場合には、左右の視力差が2.00Ｄを超えているか他の病気が隠れている恐れがありますので当院までご相談ください。

• 目が疲れやすい
• ものが二重に見える
• 対象物とのピントが合わせづらい
• 頭痛やめまい、吐き気、肩こりなどが生じている

視力に左右差がでる主な原因

以下は、視力に左右差が生じる際に考えられる原因です。ただし、これらの他にも何らかの病気によって引き起こされている可能性もあるため、気になる症状が継続している場合には一度当院までご相談ください。

• 生まれつき目の大きさや形状に左右差があり、屈折値が異なる
• 弱視や何らかの目の病気を発症することで、片方の目の視力が低下している
• 過去に片方の目の手術治療を行っており、手術をしていないもう片方の目の視力が低下している

視力の左右差を引き起こす病気

ガチャ目を放置した場合の問題点

両目の視力に左右差があると、良い方の目が悪い方の目を補うために負担がかかり、良い方の目も視力が低下する恐れがあります。特に視力は8歳ごろまでに発達するため、この時期に視力の左右差が生じると悪い方の目が弱視を引き起こすこともあります。弱視の場合は、幼少期に適切な治療を行わないと、大人になってから眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても視力が完全に回復しないこともあるため、注意が必要です。
現在では幼少期から目の検査を受ける機会が増加していることから、弱視などの目の異常を早期発見できるケースが多くなっています。しかし、通常の検診で行う視力検査では弱視などの目の異常が見逃されてしまうこともあるため、気になる症状が現れている場合には眼科にて精密検査を実施することを推奨しています。
視力の左右差は、早期発見・早期治療を行うことで改善できる可能性が高まります。また、大人でも視力の左右差が激しいと脳が強制的に悪い方の目を休ませるように働き、様々な視力障害を引き起こす恐れがあります。
自身の目の状態をしっかりと把握しておきたい場合には、ぜひ一度当院までご相談ください。

弱視

視力に左右差がある場合の治療方法

左右の目に視力差が生じる原因には様々なパターンがあり、多くの場合は眼鏡やコンタクトレンズで矯正することで日常生活に支障をきたさない程度のため、特に治療の必要はありません。
しかし、中には弱視や何らかの他の病気の影響によって視力の左右差が生じているケースもあります、その場合にはできるだけ早く原因疾患を特定して専門的な治療を行うことが重要になります。

視力の左右差をなくす対策（ガチャ目の予防法）

視力の左右差は生活習慣の乱れによって引き起こされることもあります。斜め方向からテレビを見る習慣がある場合や、寝転がって本を読んだりスマートフォンを視聴する習慣があると、気付かないうちに片方の目だけ視力が低下する恐れがあります。
そのため、心当たりがある場合には対象物と両目の距離を同一とし、まっすぐものを見る習慣を身につけることが大切です。

左右の目で見え方が違う（ガチャ目）症状は当院まで

視力の左右差が大きくなると、立体的にものを見たり、距離感を測るための脳の処理機能が低下する恐れがあります。左右差が小さい場合には日常生活においてさほど影響はありませんが、視力に左右差があることで目や脳に負担をかけ、疲労感などを生じやすくなります。
実際には視力に左右差があることを自覚していても自己判断で放置してしまうケースが多く見られますが、眼科で専門的な治療を行うことで改善することが可能な場合もあります。当院では前述した様々な視力矯正法を実施しておりますので、左右の視力差に長年お悩みの場合や積極的に改善することをご希望の場合には、ぜひ一度当院までご相談ください。